火消し装束から小袖や長襦袢も

「川久古代布きもの美術館」は蔵作り、中に入り、石の小橋を渡ると、別世界のような雰囲気となり、江戸時代の衣裳が展示されている。大江戸衣裳展である。200点のコレクションから選んだという、当時の代表的な衣裳がぐっと迫ってくる。それも町民とは違う階級のもので、かしこまりながらも、興味津々と眺めさせてもらう。火消し装束がある。鹿皮町火消し半天というのは茶色、鹿皮の燻し染めというおしゃれな、いなせな町火消しの心意気か。藍紫刺繍入り装束もあり、夏用装束は涼しそうである。江戸女のきものは美しい。写真左は御所解文様紫地小袖。難しい名が付いているが、高貴なお方の召し物なのだろう。右は紅下紋入飛鶴松竹梅文様長襦袢と長い。左右と下の部分は着たときに、外から見えないようにとか。葵紋入りの将軍のきものもあり、男のきものには鎖の入った護身用の帷子羽織なども。

創業80年の呉服店

川久(かわきゅう)という呉服店の創業は明治年間だそうで、昭和2年に六実駅前に誕生した。六実駅は大正12年に開設され、当時は野田線ではなく北総鉄道だった。

初富から始まった明治時代の開墾が五香、六実と続き、まだまだの田舎、初代が当地に縁があったそうで、三代目の川上道久さんは、「田舎町で生まれ、育てられて80年、おかげさまで」という。

本館は1、2階合わせて200坪の広さ、2階にはアイヌなどの染織ものを収めた「蔵作り美術館」もあり、裏には100坪の日本庭園がある。振袖1,500枚を展示、千葉県一の呉服店だそうである。

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