幽霊ことしの妖怪展には新しく収集された図も多いが、左端は魂よりも姿が見たいという短歌付きの美女を再び。下の妖怪は「わうわう」とか。朱唇におはぐろ。般若の面のようです。

妖怪


棚経待ちの新仏さんの真新しい位牌も

8月14日の昼下がり、藪崎恒雄さんは、名戸ヶ谷・法林寺の本堂で、妖怪展見学の人たちを眺めていた。

「皆さんが見てくれるのがうれしい」

藪崎さんは、この妖怪展の絵の収集家だ。自宅に「野惣治文庫」という文芸資料館を開いている。名戸ヶ谷の旧家である。

恐る恐る入ってきた見学者は、幽霊と対面し、妖怪を見上げ、腰を下ろして妖怪の本などを開いている。お盆の14日にしてはにぎやか。だが、隅に腰を下ろしている薮崎さんには気がつかない。そばに女性が二人、手伝いに来た薮崎さんの土小学校の同級生である。

昨年は、ここに観音寺の戸部謹爾和尚が加わっていた。やはり同級生だ。きょうは棚経でご多忙。逆井を終えてから名戸ヶ谷に来られるのか。

本堂に上がる階段の脇に、真新しい白木の、大きい位牌が20ほど並んでいた。棚経を待たれる新仏さんたち。

一瞬、妖怪も幽霊も色あせて見えた。

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