名戸ヶ谷法林寺の妖怪幽霊展

子供たちで、にぎやかだった本堂が急に静まりかえる。冷房装置の音だけがうなっている。お盆である。本堂の中心に、憤怒の不動さまがお立ちになり、前と両隣の畳部屋には幽霊の掛軸、高い所から額縁入りの妖怪が見下ろす。

幽霊と妖怪は化けものだという。幽霊は死者の世界である他界に住む。死んだ人間が、人間の姿をとって現れる。妖怪は異界に住む。そういう学説を読んだ。幽霊は化けものか。

化けものを見て回る。なんと優美な化けものか。ぞっとする、こわーい幽霊もいる。うらめしやーとにらむ。生き霊である。生き霊は幽霊と妖怪の、つまり他界と異界の入り混じったところにいるという。安藤広重という高名な名札を付けた、くすんだ幽霊がいる。何回かお目にかかっている。(握手シテモイイケレド)

檀家の藪崎恒雄さんがネットで収集し、野惣治家先祖菩提のために寄進したもの。

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